サンゴ(珊瑚礁)の危機、白化現象を食い止めろ

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沖縄本島の南、石垣島から西表島にかけて日本最大の珊瑚礁の海が広がっている。南北15キロ、東西20キロ、ここに珊瑚礁ができたのは7000年以上前と言われている。水深は10〜20メートル。この浅い海は気温が上がるとすぐに水温が上昇してしまう。

珊瑚(サンゴ)を観察することを「コーラルウォッチ」と言う。

2007年の夏、猛暑の中、石垣島周辺の海面温度は異常な上昇を続けた。

7月は平年なら28〜30度。それが、2007年は7月17日に30度に達し、21日は32度になった。気象庁によると、平年の平均を2度上回る日が10日間も続いた。

海の中ではサンゴが真っ白に変わっていった。サンゴの死の前触れ、白化現象。

白化現象はなぜ起こるのか?

サンゴはイソギンチャクの仲間。

白くて固い石灰質の骨格の中には、触手を伸ばしているポリプが無数に生えている。

そのポリプの体内には褐虫藻(かっちゅうそう)と呼ばれる単細胞の植物プランクトンが住んでいる。

褐虫藻の直径は100分の1ミリ。

褐虫藻は光合成をし、その栄養分を取り込んでサンゴは生きている。

サンゴの美しい色は、この褐虫藻が作り出している。

ところが、水温の高い状態が長く続くと、褐虫藻は弱って抜け出てしまう。これが白化現象。

もし水温が下がれば、体内にわずかに残っている褐虫藻が増えて回復する。

しかし、水温が下がらなければ、サンゴは栄養源を失い、死に至る。

環境省によれば、石垣島から西表島にかけて、2007年に少なくとも30%以上のサンゴが死滅したと推定されている。

サンゴがなくなると、海はどうなってしまうのか?

珊瑚礁は赤道を中心とする温かい海に広がっている。しかし、その広さは海の面積全体の1%にも及ばない。

そのわずかな珊瑚礁が多用な生き物を育んでいる。

世界最大の珊瑚礁はオーストラリアのグレートバリアリーフ。全長2000キロ。グレートバリアリーフができたのは今から200万年前と言われている。

珊瑚礁を作る1300種類のうち、3分の1近くがグレートバリアリーフに集中している。

死んだ古い珊瑚の上に、新しいサンゴが育ち、何世代も積み重なって珊瑚礁という海の中の絶景を生み出した。

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また、珊瑚礁といえばインド洋に浮かぶモルディブ諸島。

モルディブ諸島には1000種類を超える魚が生息している。

複雑に入り組んだサンゴの隙間を魚たちは縦横無尽に泳いでいる。

サンゴの海は褐虫藻が光合成して作った養分が豊富。小魚が群れ、その小魚を狙って大型の魚がやってくる。

絶滅が心配されているウミガメも珊瑚礁にエサを食べに来る。

珊瑚礁に広がる多用な生態系。サンゴの死はこの豊かな世界が消え去ることを理解している。

2008年に環境省と北海道大学の研究班が行った未来予測では、今後も経済成長を重視し、温室効果ガスを排出し続けた場合、2030年代に太平洋のほぼ全域のサンゴが白化し、さらに2050年代にはほぼすべてのサンゴが白化してしまう。

地球温暖化を食い止めない限り、何万年、何億年もかけて築かれた珊瑚礁の命が、わずか数十年で失われてしまうことになる。

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サンゴの敵としてオニヒトデもいる。オニヒトデはサンゴに貼り付き、骨格の中のポリープだけを食べてしまう。

環境省の調査では、2008年はオニヒトデが見つかる頻度が去年の7倍になっている。

オニヒトデの被害は日本だけではない。オーストラリアのグレートバリアリーフでは2003年にオニヒトデが大発生し、タウンズビルは壊滅的な被害を受けた。

珊瑚礁研究の最前線であるタウンズビルにある国立海洋科学研究所で、オニヒトデの発生と気候との調査をすると、オニヒトデの発生と洪水に関係があることが分かった。

オニヒトデの大発生は2003年までに合計4回起きている。これに洪水の記録を重ねると、オニヒトデ発生の2〜3年前にいずれも大洪水が起こっていた。

オニヒトデの大発生には海の水質が大きな影響を持っていることが分かった。

洪水の後は畑から泥水が海に流れ込んでくる。それにオニヒトデを繁殖される過剰な栄養が含まれていた。

海沿いのサトウキビ畑では、大雨が降ると化学肥料が混ざった土砂が大量に流出する。泥水が海に流れ、肥料に含まれた栄養分によって植物プランクトンが繁殖し、オニヒトデの子供はその植物プランクトンをエサにして増殖し、オニヒトデの大量発生ができる。

グレートバリアリーフのサトウキビ畑は、グレートバリアリーフ沿岸の森林を伐採して作られた。食糧増産のために開発された大規模農地がサンゴの海を汚染してしまう。これは世界各地で起きている問題でもある。

サトウキビ畑が広がる石垣島も畑からの赤土流出が問題となっている。

1972年、本土復帰を機に沖縄では農地の基盤整理が進められた。

それまで沖縄の農地は森や段々畑で細かく区切られ、赤土の流出は抑えられていた。

しかし、生産性を上げるため大規模な区画整理が始まった。それ以来、肥料を含んだ大量の赤土が海に流れ込むようになった。

石垣市では畑の縁に「月桃」という植物を植えて、グリーンベルトを作り、赤土の流出防止を呼びかけている。

県の実験では、「月桃」が根を張ると、土砂の流出が半分以下になることが確認されている。

石垣市では「月桃」の苗を無料配布しているが、グリーンベルトはなかなか実現しない。

道路ギリギリまでサトウキビを植える農家がほとんど。「月桃」を植えると畑が狭くなり、ただでさえ減っているサトウキビの売上が減るから。

農家の言い分は「畑が狭くなった分、月桃がお金になれば月桃を植える」と。

これまでに月桃を植えてくれた農家は2%ほど。

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サンゴの産卵は満月の夜。一斉に行われる。

なぜ一斉に産卵するのか、なぜ満月の夜なのかは分かっていない。


【感想】

サンゴがなくなれが、魚がいなくなる。魚がいなくなれば、人間が魚を食べられなくなる。だから、地球温暖化による水温上昇はさけなければならない。

しかし、地球温暖化の原因が二酸化炭素による温室効果ガスではないという意見もあります。それは単なる政治的プロパガンダだと。

地球温暖化詐欺、温暖化と二酸化炭素は関係あるのか?YouTube動画

いずれにせよ、海の水温の上昇はサンゴの死を招いてしまうので、やはり地球温暖感はなんととしても食い止めなければならない人類の課題です。

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