プロフェッショナル「茂木健一郎の脳活用法スペシャル」

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今回は「NHKスペシャル」ではなく、同じNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」からです。

2008年4月29日に放送された「茂木健一郎の脳活用法スペシャル」です。


昔は子供の脳は成長するのは当たり前なんだけど、大人の脳はもう出来上がっちゃってて、あまり変わらないと思われていた。

ところが、いくつかの研究で大人の脳も使い方によって大きく変わるということが分かってきた。

それでも、まだまだ脳については分からないこともたくさんあり、個人差も大きい。

記憶

記憶の中には長い間覚えている「長期記憶」と一時的に覚えている「短期記憶」がある。

「長期記憶」は「側頭連合野(そくとうれんごうや)」に、「短期記憶」は「海馬(かいば)」などに蓄えられる。

覚えるということは、海馬の働きにより短期記憶を側頭連合野に長期記憶として定着させること。

何度も何度も行うことで、強く刷り込まれることが分かっている。


茂木流暗記法「鶴の恩返し勉強法」

テキストをノートの横に置き、声を出して何度も読み上げながら、文字をノートに書き出す

これには科学的根拠がある。長期記憶を入れておく側頭連合野は、見たり聞いたり触れたりという五感を司る部分でもある。

自分の声を聞き、自分の手で書くことで側頭連合野は活性化し、長期記憶が定着しやすくなる。

この時に大事なポイントは、書き写す時にテキストを一旦伏せ、その言葉を思い出しながら書くこと。これによって、「これを覚えろ」という信号が脳に出る。すると、情報は記憶されやすくなる。

この勉強法のコツは、なりふり構わず声を張り上げ、体全体で行うこと。その姿はとても人には見せられない。そこで「鶴の恩返し勉強法」を名付けた。

茂木健一郎は学生時代からこの暗記法を使っている。


集中力

脳科学の世界では次のようなことが知られている。

脳内の神経細胞「ニューロン」は、何かの行動を取る時、他のニューロンと組み合わされて、その行動を行う回路を作る。

この回路は行動を繰り返せば繰り返すほど強化されることが分かっている。

だから、すぐに集中する行動を繰り返せば、集中する回路が強化されると茂木健一郎は考えている。


脳は具体的な行動をした方がコントロールしやすい。

何か書くとか、読むとか。

何か具体的なアクションを短時間でやると、脳を条件付けるのには非常に良いきっかけとなる。

考え事をするのに一番いい環境は?

考える時は散歩がよい。

脳は何か感覚入力がないと、それを埋めようとして色々と創りだしてしまう。

それほど注意を向けなくてよい、ある程度の感覚の入力があると、脳はかえって思考に集中できる。

京都の「哲学の道」は、西田幾多郎が毎日歩いていて、毎日歩いているから景色は注意を向ける必要がない。

そういう、いつも歩いている道が、実は、考えるのに一番いい。

毎日歩いている通勤・通学で使っている道で考えるのが一番よい。


一番効率のよい集中時間は?

一番効率のよい集中時間というものはない。

脳には「引き込み現象」があって、ある仕事を始めるとそれに引き込まれていくという現象がある。

なので、「引き込み現象」が続く間は仕事をいくらでも続けて良い。


なぜ短期に集中するのが大事なのか?

インターネットや携帯といった様々な情報機器の発達で、我々の時間がどんどん細切れになっていっている。

その細切れの時間でも有効に使うためには、短時間で集中するというのがよい。

集中する時には、やろうと思ったらいきなり始めるのがよい。

「まず、コーヒー入れて」とか「まず、机の周りを整理して」といった段取りはいいから、1秒後に集中しているということをやると、集中力がつく。


子育て・しつけ

良いところを見た瞬間、タイミングを逃さずに反応して、本気で褒める「褒めのアスリート」になる。

瞬間的に褒めるのが良いことは、脳科学でも有力な説になっている。

褒められたり達成感を感じると、脳の内部では喜びや快感に関係する物質「ドーパミン」が出される。

ドーパミンが出ると、その直前にした行動を繰り返したくなることが分かっている。

だから、良い行為をした瞬間に褒める「褒めのアスリート」になることが重要。

盲導犬訓練士も犬が命令に対し、正しい行動を起こした瞬間に「グッド!」と褒める。


子育てでは「どうしても叱らなくてはいけない」という時もある。

具体的にこういうことをしてはいけないという時には叱った方がいい。

たとえば、危険なことをやりそうになった時とか。

何か具体的な行動をさせないために叱るのは有効。

ところが、「もっと勉強しなさい」「もっと良い子でいなさい」とか、怒られた方が何をしたらいいのか分からないような叱り方はダメ。NG。むしろ、萎縮してしまう。

「勉強しなさい」と叱るよりは、「あと30分でここの問題やってごらん」とか「この単語を覚えてごらん」とか、具体的に何か行動を示唆して、それができたら褒めるという方が良い。

子供の様子をずーと見ていて、できた時にはすかさず褒める。

つまり、「褒めのアスリート」になるためには、ずーと相手のことを気に掛けて観察していなきゃいけない。それだけ、相手の事を見るようになる。

どうしても、褒めるところが見つからないとしても、どんなことでもいいので良いことを見つけてあげる努力をする。良いことを見つけるということも、1つの創造的な行為。

たとえば、言うことを聞かない子がいたとしたら、「お前、自分の考えを貫いて偉いな」とか言って褒めたりする。そうすると、相手はちょっと反省するようなもの。

どんなに取り柄がないように見える人でも、絶対に褒めるところはある。そこを見つけてあげて、褒めてあげることが大事。


【感想】

茂木健一郎さんが最後に言った次の言葉が非常に印象的でした。

脳は変わることができる。

自分の人生を決めつけないでほしい。

「自分はこういう人間だとわかってしまった」という風に、自分の正体が分かったと思わないでほしい。

「自分の正体なんていつまでも分からないだ」ぐらいの気持ちでいた方が、変わることができる脳の潜在能力を生かすことができる。

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